斜視、弱視、小児眼科は高槻・茨木の大石眼科へ
2020/07/17
弱視と診断された時は
弱視といっても、視力の発達が抑えられている期間の長さや程度によって、良くなる場合とならない場合があります。
生まれつき、光の通り道に形態的な異常がある先天性白内障の場合には白内障手術が適応になります。
また、弱視の治療においては視覚的な刺激をしっかりと網膜に与えるための調整、訓練が必要であり、遠視が原因の場合には遠視用の眼鏡をかけます。そして視力が弱い方の目を積極的に使用させるための遮蔽訓練(遮蔽法)を行います。
○眼鏡装用
網膜の中心窩(もっとも視力形成に重要な部分です)で物の焦点が合うように調整し、視力の発達を促すことが目的です。子どもの視力は年齢とともに変化することが多く、定期的に使用している眼鏡が目的に合致しているのかどうかを確認することも重要です。眼鏡がフィットしない場合には視力の発達が促されないこともあるため、使用法にも注意を払うことが必要です。
○遮蔽訓練
視力の発達のよいほうの目をあえて隠し、発達の弱い目でものをみるように促します。この訓練を繰り返すことで、視覚の発達を期待することが可能です。
弱視の治療においては、視力の感受性が高い時期に時機を逸することなく治療することがとても大切です。
遮蔽訓練は本人が行うだけでなく、家族の協力が大変重要となります。眼科医の指示の下、視能訓練士がサポートします。視力の感受性が高い時期に時機を逸することなく治療することがとても大切ですので頑張りましょう。